
今回は、ポッドキャスト ラボの研究員 つるちゃんが寄稿してくれました!!
ポッドキャストはappleだけのものではなくなって来ています。
Androidのポッドキャスト事情についての研究成果を発表します。
目次
スマホ端末の国内シェア率でiPhoneがAndroidに抜かれた!
最新のデータでは、Android端末を使用している率が急激に上昇しています。
2017年の調査では
iPhone 68.2% : Android 31.8%
だったのに対し、2018年の調査では
iPhone 43.9% : Android 56.1%
この一年でなにがあった!?というレベルでAndroid率が急上昇しています。
元々日本は、世界に比べiPhoneシェアが異常に高く、iPhoneシェア率世界一を誇っていた
ので、激減したと言ってもまだまだ世界平均以上のシェアを維持してはいます。
Androidユーザーを開拓せよ!

あなたは番組のリスナー数を増やしたいですか?
増やしたくない? じゃあ今すぐに配信はやめて友達にでも直接聞かせてください。
もしも増やしたいのであれば、最も効果的なのは、現段階ではiTunes対策です。今でも一
番効果的なのに変わりはありません。なにせ標準装備アプリですし。iTunesのアルゴリズ
ムの変化(特に2016年以降)については、この記事が好評だったら別に書きたいと思いま
す。(ダウンロード数には比例しないので長くなりますし。特におすすめ表示のされ方と
か)


特にiPhone需要の中核を担っているのが、10代の男女、20代女性です。あなたの番組はそ
の層を狙ったものですか?そうだとしたら17やtiktokへ移動した方が賢明です。
社会人層を新規に開拓したいのであれば、Android対策も、決して無駄にはなりませんよ。
Androidユーザーが使用している主なポッドキャストアプリ
Androidユーザーが使用している主なポッドキャストアプリのベスト3を発表します。
Podcast addict

【日本語対応】アメリカのポッドキャストアプリ。下記の“Castbox”と並びAndroidユーザー御用達のトップポッドキャストアプリの一つ。
ランキングアルゴリズムは現在独自のものを使用。以前はiTunesのアルゴリズムをそのまま利用していたので、2016年以前に始まった番組の一部は極端に購読者数が多く表示されることが多い。ニューリリースやトレンドで新しいポッドキャストを探しやすい。
RSSフィードは、iTunesに準拠しておけばしっかり反映されます。
Castbox

引用:CASTBOX
【日本語対応】Googleに勤めていた美人中国人が起業し立ち上げたアプリ。PodcastAddictと並ぶトップポッドキャストアプリ。誰か日本人雇えば良いのに、と思うけれど、頑張って日本語対応しています。
Twitter@castbox_jp も日本語で一生懸命書いていて好印象。ポッドキャストを広めて収益化させたいという野望のアツい企業。日本人向けにおすすめ番組企画をやってみたり、今日は○○の日だからこの番組はどう?とかアグレッシブ。日本語広報やってあげたいくらい。
ランキングはiTunesのアルゴリズムをそのまま採用。しかし、このアプリにおける購読者数で、そのまま番組の人気度を測ることが可能。iTunesのランキング順で並ぶのでiTunesランキングが上がれば購読されやすくなるのは変わらないが、つまらなくて登録解除されれば即座に表示購読者数も変化する。あなたの番組の実力を測るのにちょうど良いでしょう。
こちらもRSSフィードをiTunesに準拠しておけばそのタグを読み込みます。
Google Podcasts

【日本語対応】Googleが始めたAppleとは全く別のPodcastプラットフォーム。
Google podcastsは、実は
全てのAndroid端末に、去年からデフォルトで備わっています。
ユーザーがポッドキャストを聴くのに、アプリのダウンロードは必要ありません。
2018年6月に公開されたものは、そのGoogle podcastアプリのアイコンにすぎないのです。
このことが明記されるのは日本語ではここpodcast lab.が初でしょう。(鼻息フン)そんな日本初の(ただ翻訳しただけの)情報が次々出てくるpodcast lab.皆さん是非twitter@PodcastLab1 フォローしてね。
Google podcastのアルゴリズム
Google podcastのことを勘違いしてしまって誤った評価が下されることが少なくないため、podcast lab. のいち研究員である私がGoogleに変わって弁明させていただきます。
Googleの目的は、ポッドキャスト人口の増加です。ポッドキャストの裾野を拡げることを第一の目的に置いています。
ポッドキャストアプリを探してダウンロードするような、既存のポッドキャストファンのために作っている訳ではありません。Googleの最も得意とする“検索”システムと連動したアプリであり、ポッドキャストの入り口として機能するようデザインされていますので、細かな設定や機能は排除され、ファンにとっては物足りなく感じちゃいますね。(実は将来のために、投げ銭システムが組み込まれていますが、まだ表示されていません)
ポッドキャストを知らなかったけれどgoogle検索で出てきたので番組を聴いてみる、という人がすんなり入っていけるための導線にすぎません。
Google podcastは、RSSフィード中の、<itunes:category text=”〇〇〇”/>を読み込み分類しています。そのカテゴリ内のトップ10~20だけはアプリ内におすすめとして表示されます。iTunesランキングとはかけ離れた表示順で、ダウンロード数はかなり大きな要因ですが、単純にポッドキャストサイト自体のSEO対策で変化します。
<itunes:category text=”〇〇〇”/>を一つしか登録していない番組が多すぎます!(私は他人のRSSフィードを勝手に読み漁ってます。コソコソ)現在の本家iTunesでは、沢山登録する意味がなくなっていますが、Googleはこのタグを読み込んでいます。必ず3つはカテゴリを登録しましょう。
Google PodcastsとSeesaaブログの相性は悪い!
日本におけるポッドキャストホスティングサービスとして一番使い勝手が良く、無料で初心者にもオススメするのが、seesaaブログです。
しかし上述の通り、google検索と連動したアプリなので、Googleと相性の悪いseesaaブログのRSSフィードを読み取ろうとしません。
「でも登録されている番組もあるし……何故だ!」とよく言われていますが、簡単です。
登録されないと嘆いているあなたの番組、Seesaaブログから直接RSSフィード出していますね?Googleのサービスであるfeedburner(https://feedburner.google.com/)を噛ませて違うRSSフィードを輩出してください。じきにgoogle podcastはあなたのRSSを認識します。
まとめ
分かったようなことだったでしょうか? それとも目から鱗? 正直ポッドキャスターの方々がどのくらい情報収集しているものか、僕自身分からなくて不安です。
フィードバックはhttps://twitter.com/PodcastLab1 までお気軽にどうぞ。

Googleが本格的に音声メディアに手を伸ばして来ました。
Googleと言えば膨大な個人データ。
例えばあなたへのおすすめ番組を 検索履歴やYouTubeの閲覧履歴と照らし合わせてお知らせしてくれる日もすぐかもしれません。
スマート家電とのコラボで、さらに私たちの生活の中にポッドキャストがなくてはならない存在になる日も近いかもしれません。
この記事を書いてくれた研究員

つるちゃん研究員@tsuru_chans
福岡市出身のポッドキャスト研究員。身寄りもなくふらふらとポッドキャスト村に迷い込み、空いた土地を耕して自給自足的生活を送る。節分の翌日に転がっていた大豆を集めていたところをprof.ミヤに拾われ、研究員となる。果樹の剪定が得意。